2004.10.11・関東大学秋季3部リーグ
最終日

 リーグ最終日。 下位で決まっているのは慶応(現在3勝)の入替戦だけ。 しかもまだ7位か8位かが決まってません。 その対戦相手の青学は…勝ったら6位 (4勝で、セット率で他が追いつけない)、 負けたら8位(3勝のまま、慶応が4勝になるため)という 特異な順位決定になります(苦笑)。 一方桜美林と日大。勝てば5位確定で入替戦脱出(5勝)。 負けて(4勝のまま)、青学が勝ってしまうと セット率で7位となってしまいます。
 これだけ下位はチェックしてて、上位は見ていない わけですが(苦笑)すみません、仕事が重なって 最終週は全くチェックできませんでした…。 学芸と宇大は、守りが良くコンビバレーのチーム、 大東と産能は攻撃力の高いチームでした。 サーブ力で大東、守りで学芸が抜けた形 ですかね。

第1試合・桜美林大vs日本大
第2試合・青山学院大vs慶応大

第1試合:桜美林大 vs 日本大

スタメン 桜美林:セッター=村野 センター=迎川&鈴木(智忠)
     レフト=能勢&上広 ライト=高橋 リベロ=金谷
     日大:セッター=小野&日野 センター=橋本&玉城
     レフト=鎌土 ライト=田中 リベロ=菊池

第1セット
交代:桜美林・能勢→西野(ピンチサーバー&レシーバー)
<27−25>

第2セット
スタメン 桜美林:セッター=村野 センター=迎川&鈴木(智忠)
     レフト=能勢&上広 ライト=高橋 リベロ=金谷
     日大:セッター=小野&日野 センター=末永&玉城
     レフト=鎌土 ライト=田中 リベロ=菊池
交代:桜美林・上広→西野(ピンチサーバー&レシーバー)  迎川→山田(ピンチサーバー)
<25−21>

第3セット
スタメン 桜美林:セッター=村野 センター=迎川&鈴木(智忠)
     レフト=能勢&上広 ライト=高橋 リベロ=金谷
     日大:セッター=小野&日野 センター=末永&玉城
     レフト=鎌土 ライト=田中 リベロ=菊池
交代:桜美林・能勢→西野(ピンチサーバー&レシーバー)  鈴木(智忠)→山田(ピンチサーバー)
   日大・小野→佐藤(ピンチサーバー&レシーバー)
<25−15>

 あー、なんと申しましょうか。 日大が…なあ。
 桜美林。この試合は2年能勢選手が かなり調子良さそうでした。 スパイクもフェイントも多彩です。 2年上広選手も頑張っていたので、 2年高橋選手はとっておきの切り札のように なってました。まあ、高橋選手はその分 サーブが強烈でしたけど(流石サーブ賞次点)。 そしてこの日の功労者は、ばんばん 強烈なスパイクを拾っていた3年金谷選手でしょう。 ここまで拾ったのを見たのは、今リーグを 通じて初めてです。リベロ賞受賞も これが影響したかな? 桜美林、最初の試合(対産能)を見た時は ちょっと他チームと比較して劣るかな? と思ったのですが。多少サーブレシーブが 崩れても打ちきれたりかわしたりできる、 力のあるサイドアタッカー陣 (主将の3年秋葉選手も含む)が支柱になりました。 3年鈴木智忠選手のクイックが 良くなっていったのも好材料。 高橋選手や3年迎川選手のサーブも 本当に怖かったです(迎川選手はその分、 サーブ失敗も多かったですけど…)。 1年山田選手や西野選手のピンチサーバー陣も いい働きをしていました。 既に3年以下のチームになっているので、 来季もこのチーム。来季も暴れまくってくれそうです。 あ、三部でのおかしな盛り上がり(学芸や慶応の 頭のいい体育会系とは違う盛り上がり)は 随一なチームですが(それはそれで楽しいです)… 相手に向けてのからかいは あんまりよろしくないかと思います。
 日大。この日は前日の青学戦で 非常に調子の良かったメンバーが スタメン。プラス、主将の菊池選手を リベロに入れたわけですが。 個人的にそのスタメンで危惧を覚えました。 青学のように、センター中心で サイドは攻撃力がいまひとつなチームなら、 守りを固めるのは有効だと思いますが、 桜美林のように、サイドの破壊力抜群な チームだと、守り固めてもレシーブしきれないんですよね…。 加えて、この日はサーブレシーブがぼろぼろ。 2年小野選手がセッターとか言いながら ほぼレフトの動きをしていたわけですが、 彼も含めてサーブレシーブが…。 2年鎌土選手に回す前に終わってしまうことも多々。 しかも2年田中選手も、鎌土選手に比べると 決定力が劣っていますし…。 交代したくても、ライトの控えの菊池選手は この日はリベロでしたし。試合開始時の 私の危惧が大当たりして敗退してしまいました(汗)。 これから日大が強くなるには、2年田中選手や 1年武田選手の攻撃力アップに かかってくるかな…。 センターの攻撃力はそれなりにありますからね。 3年生のいないチームなので、 じっくり育てていくのがいいかもしれません。 また、オールラウンダーで「こういう選手が いてくれると助かる」というタイプの菊池選手、 長身でクイックやブロックが頼りになった末永選手、 そしてマネージャー兼任ながら、ピンチサーバーでも レシーバーでも、最終的にはセッターとしても今大会 頑張っていた日野選手の3人の四年生の選手、 お疲れ様でした。まだ入替戦もありますけど。


第2試合:青山学院大 vs 慶応大

スタメン 青学:セッター=店網 センター=平林&水野
     レフト=佐藤&濱野 ライト=中村 リベロ=村川
     慶応:セッター=下北 センター=堀尾&石川
     レフト=大和田&伊藤 ライト=村田(慎吾) リベロ=古橋

第1セット
交代:慶応・伊藤→飯野  堀尾→中村(ピンチサーバー)
<25−18>

第2セット
スタメン 青学:セッター=店網 センター=平林&水野
     レフト=佐藤&濱野 ライト=中村 リベロ=村川
     慶応:セッター=下北 センター=堀尾&石川
     レフト=大和田&飯野 ライト=村田(慎吾) リベロ=古橋
交代:慶応・堀尾→中村(ピンチサーバー)
<25−20>

第3セット
スタメン 青学:セッター=店網 センター=平林&水野
     レフト=佐藤&濱野 ライト=中村 リベロ=村川
     慶応:セッター=下北 センター=堀尾&石川
     レフト=大和田&飯野 ライト=村田(慎吾) リベロ=古橋
交代:慶応・飯野→伊藤  堀尾→中村(ピンチサーバー)
<25−15>

 既に入替戦が決まっている慶応と、 勝てば天国負ければ地獄状態の青学。 流石に「昨季まで二部」の意地を 青学が見せた形になりました。
 青学。この日はサーブレシーブが あまり崩れませんでした。サーブレシーブさえ しっかりしてれば、コンビバレーを組める チームです。センターも好調でしたし。 何より、この日は全員サーブが良かったです。 慶応のサーブレシーブがかなり崩れていました。 今季はほぼぎりぎりのメンバーで試合をしていて、 しかも三部に落ちて、モチベーションも あがらなかったことと思います。 でも全員頑張りました。 このチームは来年入ってくる選手次第で 全く変わってしまうので、全く先は見えません。 どうなるんでしょうかね?本当に。 また、フル出場しなきゃいけない立場だったのは みな同じですけど、主将平林選手、濱野選手、 お疲れ様でした。平林選手はブロック賞も受賞して、 有終を飾れてよかったです。プレーもそうですけど、 主将としても頑張ってましたからね。
 慶応。この日は全体的に覇気が なかったような。入替戦が決まっちゃって いたのもあるんですが。スタメンが3年 伊藤選手だったんですが、サーブレシーブで 崩されまくり、4年飯野選手に交代。 ですが飯野選手も崩れ気味の上、 ブロックで止められてしまいました。 全体的に、レシーブもあまり上がって いなかったような。 慶応は主将大和田選手に加えて、 2年村田慎吾選手という大型スパイカーが いて、2枚看板は揃っていました。 が、村田慎吾選手にはまだ荒さが 残ります。これがなくなれば本当に怖い エースとなるのですが、問題は今季で 大和田選手がラストだということ。 確実性のあるエースの穴を来季 どう埋めるかが鍵となるでしょう。 また、4年下北選手や飯野選手等、 セッターや守りの要が抜けるのも痛いところです。 部員は多いので、誰か出てくるといいのですけど…。