2001.12.9・第16回櫻田記念
全日本9人制バレーボール
実業団選抜男女優勝大会
2日目

 9人制全国大会では最後の大会。 実業団の強豪ばかりを集めた大会・櫻田記念です。
 女子は見ていないので、男子のみですが…。 1日目は1組3チーム(計4組)で 1回戦総当りのリーグ戦 (途中から見ていましたが、レポはできかねます…)。 そして、2日目は1日目の結果・4組の1・2位と 3位に分かれて、上位トーナメント戦と 下位トーナメント戦です。
 この日の私の観戦メインは 上位トーナメントの東北リコー・横河電機・ そして住友電工横浜。特に住友電工横浜に 関しては、関東リーグで今年は見納めかと 思っていたので、結構嬉しかったりします。 が…3チームとも同じブロックである上に、 一回戦が東北リコー対住友電工横浜… 複雑です(苦笑)。 あ、久々に住友電工もちゃんと見ています(苦笑)。


一回戦・北陸電力vs横河電機
一回戦・東北リコーvs住友電工横浜
準決勝・住友電工vsJT東京
準決勝・東北リコーvs北陸電力
決勝・東北リコーvs住友電工

一回戦・北陸電力 vs 横河電機

スタメン 横河:セッター=柴田 パワースパイカー=谷川&関根
     スピードスパイカー=藤本&牧&大瀧
     オールラウンド=竹内
     レシーバー=中川&清水 /DIV>
第1セット
交代:横河・竹内→増田(ピンチサーバー)
<21−13>

第2セット
スタメン 横河:セッター=柴田 パワースパイカー=谷川&関根
     スピードスパイカー=藤本&牧&大瀧
     オールラウンド=竹内
     レシーバー=中川&清水
交代:横河・竹内→増田(ピンチサーバー)
<22−20>

 北陸電力のチェックがいまだに 薄い私です(汗)。ごめんなさい…。
 黒鷲と同様、本当に違うカラーの チーム対戦でした。力の横河、 技と速さの北陸電力。北陸電力の 両エースのスパイクは、パワーこそ やや欠けるものの、本当に嫌な ところにフェイント落としまくって まして、レシーブが弱めの横河は 拾えませんでしたね…。 この試合の北陸電力はサーブもかなり 思い切って打っていて、横河の サーブレシーブは完全に崩されてしまい、 サイドエースに頼らざるを得ない 状況でした。…実は横河、前日に遠藤選手が 怪我されたようで、試合に出られず、 それでレシーブが かなり弱体化していた感じでした。


一回戦・東北リコー vs 住友電工横浜

スタメン リコー・セッター=工藤 パワースパイカー=門脇&岡本
     スピードスパイカー=江口&佐々木&鈴木
     レシーバー=岩渕&遠藤&半澤
     横浜:セッター=伴 パワースパイカー=鈴木&谷本
     スピードスパイカー=五十嵐&三橋&堀越
     オールラウンド=岡
     レシーバー=蒲地&城所

第1セット
交代:リコー・半澤→佐藤(ピンチサーバー)
<18−21>

第2セット
スタメン リコー・セッター=工藤 パワースパイカー=門脇&岡本
     スピードスパイカー=江口&佐々木&鈴木
     レシーバー=岩渕&遠藤&半澤
     横浜:セッター=伴 パワースパイカー=鈴木&谷本
     スピードスパイカー=五十嵐&三橋&堀越
     オールラウンド=岡
     レシーバー=蒲地&城所
交代:リコー・半澤→佐藤(ピンチサーバー)
<21−18>

第3セット
スタメン リコー・セッター=工藤 パワースパイカー=門脇&岡本
     スピードスパイカー=江口&佐々木&鈴木
     レシーバー=岩渕&遠藤&半澤
     横浜:セッター=伴 パワースパイカー=鈴木&谷本
     スピードスパイカー=五十嵐&三橋&堀越
     オールラウンド=岡
     レシーバー=蒲地&城所
交代:リコー・半澤→佐藤(ピンチサーバー)
<21−15>

 この試合、何が驚いたかって… いきなりの住友電工横浜のダッシュ!でしょう! それも、ただのダッシュじゃなく、 目の前で繰り広げられた素晴らしいラリーの末の ダッシュだったということ。 リコーも横浜も、ものすごい拾い合いでした。 そして物凄い盛り上がりようでしたね〜。 1セット取れた時、横浜を本当に凄いと思いました。 リコーだって、全然調子悪くなかったんですから。
 流石に第2セット以降は、強豪としての 誇りを見せたリコーと、やや疲れの見え始めた 横浜の差が出ましたが…。 素晴らしい試合を、気になっている2チームが やってくれたので、かなり大満足の試合でした。
 横浜はやはりエースの鈴木選手&谷本選手、 そして真ん中からいい攻撃を繰り出していた 五十嵐選手・三橋選手が印象に残っています。 リコーは江口選手が大活躍でした。 前日から物凄く好調ではあったのですが、 この大会を通して好調だったんじゃないでしょうか。 門脇選手も、随所に巧さを見せていました。


準決勝・住友電工 vs JT東京

スタメン 電工:セッター=中村 パワースパイカー=坂倉&長友
     スピードスパイカー=水元&永井&池ノ上
     オールラウンド=美濃
     レシーバー=川島&平井
     JT:セッター=原田 パワースパイカー=渡辺&竹内
     スピードスパイカー=坂本&林&丸尾
     レシーバー=吉田&内山&鎌田

第1セット
交代:電工・川島→東(ピンチサーバー)
<16−21>

第2セット
スタメン 電工:セッター=中村 パワースパイカー=坂倉&長友
     スピードスパイカー=水元&永井&池ノ上
     オールラウンド=美濃
     レシーバー=川島&平井
     JT:セッター=原田 パワースパイカー=渡辺&竹内
     スピードスパイカー=坂本&林&丸尾
     レシーバー=吉田&内山&鎌田
交代:JT・丸尾→田口  坂本→川端(ピンチサーバー)
<21−14>

第3セット
スタメン 電工:セッター=中村 パワースパイカー=坂倉&長友
     スピードスパイカー=水元&永井&池ノ上
     オールラウンド=美濃
     レシーバー=川島&平井
     JT:セッター=原田 パワースパイカー=渡辺&竹内
     スピードスパイカー=坂本&林&丸尾
     レシーバー=吉田&内山&鎌田
交代:電工・平井→東(ピンチサーバー)
   JT・坂本→川端
<21−15>

 …住友電工のメンバーを見て、 びっくりしたのは、全総を全くチェック していなかった私です(苦笑)。 長友選手が復帰しているとは…。 そして個人的に嬉しいのは… 池ノ上選手のスタメン定着と、 昨年の高校生東西対抗(勿論6人制)で こっそりマイブームだった(笑)平井選手が、 レシーバーとしてスタメンだったことでした。 久々に6人制日新製鋼OB組を見られたのも 嬉しかったですしね。
 試合ですが…最初のセットのJT東京は 本当にいい動きをしていました。 渡辺選手・竹内選手・そして丸尾選手が 全く止まりませんでした。 が、第2セットは住友電工がきっちり 攻撃を呼んで止めていた、という感じが しました。サーブで崩していたという こともありますが(川島選手・池ノ上選手・ ちょっと独特なフォームの永井選手・ ピンチサーバー東選手辺りが、本当に いいサーブでした。サーブで狙われていた 丸尾選手をベンチに下げさせて「潰した」 ぐらいですから…)。 パワーの長友選手、力と巧さの坂倉選手、 勢いのある池ノ上選手、スピードと力の 水元選手&永井選手と、攻撃も多彩でしたしねー。


準決勝・東北リコー vs 北陸電力

スタメン リコー・セッター=工藤 パワースパイカー=門脇&岡本
     スピードスパイカー=江口&佐々木&鈴木
     レシーバー=岩渕&遠藤&半澤

第1セット
交代:リコー・半澤→佐藤(ピンチサーバー)
<21−19>

第2セット
スタメン リコー・セッター=工藤 パワースパイカー=門脇&岡本
     スピードスパイカー=江口&佐々木&鈴木
     レシーバー=岩渕&遠藤&半澤
交代:リコー・半澤→佐藤(ピンチサーバー)
<21−14>

 リコーと北陸電力。物凄いスピードのバレーが 展開されるかと思っていたのですが… 第1セットはなかなかに競ったものの、 第2セットは…北陸電力のミスが増えましたか、ね。
 北陸電力はサーブが思い切りがあっていいんですが、 この試合ではそれがちょっと裏目に出ていた気がします。 リコーはレシーブの足も動いていたし、門脇選手が 相変わらず凄いスパイクと、物凄いジャンプサーブを 打っていて、北陸電力を撃沈させていました。 ただ、前日調子が良かった鈴木選手と、 岡本選手の打数が少なくて、ちょっと心配でしたが。


決勝・東北リコー vs 住友電工

スタメン リコー・セッター=工藤 パワースパイカー=門脇&岡本
     スピードスパイカー=江口&佐々木&鈴木
     レシーバー=岩渕&遠藤&半澤
     電工:セッター=中村 パワースパイカー=坂倉&長友
     スピードスパイカー=水元&永井&池ノ上
     オールラウンド=美濃
     レシーバー=川島&平井

第1セット
交代:リコー・半澤→佐藤(ピンチサーバー)
   電工・坂倉→後藤  美濃→東(ピンチサーバー)
<21−11>

第2セット
スタメン リコー・セッター=工藤 パワースパイカー=門脇&岡本
     スピードスパイカー=江口&佐々木&鈴木
     レシーバー=岩渕&遠藤&半澤
     電工:セッター=中村 パワースパイカー=坂倉&長友
     スピードスパイカー=水元&永井&池ノ上
     オールラウンド=美濃
     レシーバー=川島&平井 交代:リコー・半澤→佐藤(ピンチサーバー)
   電工・美濃→東(ピンチサーバー)
<21−17>

 さて、決勝は…今年の全総と 同じカードになりました。 そして…見事に、東北リコーが全総のリベンジ!
 第1セットは、完全にリコーの ペースでした。拾うし打つし!という 感じでした。岡本選手がかなり打数が増えて いて、硬軟取り混ぜた攻撃を見せていました。 また、勢いづけるように、いいタイミングで 凄いスパイクを叩き込んだりしますし…。 鈴木選手も復調しまして(ちょっと足が 痛そうでしたが、大丈夫だったでしょうか?) 佐々木選手とのダブルクイックも、沢山見せていました。 門脇選手、江口選手も勿論良かったですし。
 電工は第1セット、エースの坂倉選手を 体力温存のためにか、下げたぐらいでした…。 実は、電工はサーブレシーブが良くなかったんです。 平井選手がかなり、狙われてしまってました(汗)。 第2セットもリコーのペースで、この点差は 最後の最後に池ノ上選手のサーブが爆発したから 縮まって、こうなったんですね…。 あ、敢闘賞は中村選手が受賞していました。 時々巧い具合に、永井選手や水元選手を 使ってましたしね。
 それにしても…リコーの勝因は、もしかすると 一回戦だったかもしれません。あの時から、 本当にレシーブの反応が早かったですから。 あれで勢いづいたかな、という気がします。 決まると普段以上に皆さん大喜びだったんですが、 あれも一回戦からそういう喜び方をしていたからこそ、 かもしれません。 この日のレシーブ陣は全員調子良かったんですが、 岩渕選手の最優秀選手賞に、おもいっきり 喜んでしまいました。サーブも良かったですしね。