2001.4.7・関東大学春季２部リーグ
開幕戦

　国士舘は狩野選手、中学大は真保選手と、 どちらもリベロが主将という２チーム。 主将の二人がチームをレシーブで救い、 声をかけて叱咤していました。
　国士舘は、昨年のエースの穴を塞がなくては いけなかったのですが…昨年の秋リーグでは 第２エースという感じで、全日本インカレは 出場できなかった現３年生の菊地選手が、 見事な活躍振りを見せてくれました。 全日本インカレからスタメンの、２年生の金子選手＆松山選手も、 力あり技あり（金子選手はフェイントの名手、松山選手は ブロックアウトの名手です）のなかなかのエースっぷりを披露。 同じく全日本インカレからスタメンの３年生・安江選手、 昨年の秋リーグのスタメンの２年生・小口選手の センターコンビも、いいブロックやクイックを見せて いました。それを操るのが昨年からの正セッター・ ２年生宮城選手。個人的に宮城選手はお気に入り なんです（笑）。レシーブが返らなくても、 ジャンプトスで（不安定な体勢でも）綺麗に トスあげてましたから…運動能力高いんで しょうねえ…。で、スパイクレシーブも狩野選手を 筆頭として、かなりいいものが出ていました。 昨年のように「サイドがセンター、 センターがサイドに入れ替わる」シーンは なかなか見られませんでしたが（でも、 菊地選手のクイックが１回出てました。 反則です苦笑）、でも今季も いいチームなのではないでしょうか？ …結局今季も応援してるのかしら、私（苦笑）。
　逆に心配なのが、中学大。これだけメンバーを 変えているということは…まだチームが未完成 なのかな、と思います。昨年の秋に猛打賞 次点だった４年生谷島選手をなるべく サポートに回して、１年生の稲田選手・ 黒岩選手（昨年の高校東西対抗にも出場していた 選手です）・高橋選手等、若い選手を 試しているという感じです。…そのせいか、 動きがいまひとつ、という感じでした。 しかもこの試合で、黒岩選手が負傷 退場というアクシデント…（泣）。 昨年から正セッターの２年生・赤荻選手が かなり苦心してトスを上げているように 見受けられました。上級生スタメンの４年生・ 越智選手や３年生・篠田選手辺りが引っ張っていって 欲しいところです。センターは 今年からスタメンの武居選手・昨年から スタメンの柳沢選手という大型３年生コンビ。 とりあえず及第点というところでしょうか。 素材がいいので、更なる活躍を 望むところです（って偉そうですね…私…）。

　明大は、スタメンが３名…しかも要のセッター・ サイド１名・センター１名と抜けてしまいましたが… きちんと、まとまっていました。 センターの穴には、昨年までサイドプレーヤーだった ４年生武田選手を入れ、少しスピードは遅いものの 威力十分のクイックを打っていました。 レフトには、新主将の宮沢選手と２年生の岡崎選手を 投入。岡崎選手はいかにも下級生エースという 感じで、まだ荒削りですがなかなかキレのある スパイクを打っています。宮沢選手は時間差で よくスパイクを打って（しかも決まって）いましたが、 守りの方でも活躍。本当によく拾ってました。 実は宮沢選手は昨年の秋リーグ最終日に プレーを見ているのですが…その時と 同じように、雰囲気がよく、とにかく よく声を出してました。…喋りすぎて 審判に注意受けてましたが（苦笑）。 私は割とお気に入りです。セッターの穴には 昨年の控え選手の３年小松選手を投入。 彼も昨年の秋リーグ最終日に見て いて…ちょっと大丈夫かな？と思って しまったんですが（汗）、その時よりは はるかに安定していましたね。 勿論、昨年からリベロの３年吉岡選手の守り、 センター４年角川選手の更に速く「強く」なった 恐ろしいクイック、そして昨年秋リーグ スパイク賞・豪腕左腕スーパーエースの ３年岡村選手の絶対取れないような 凄いスパイク＆サーブは、健在です。 全体的にも、攻撃力は若干下がりましたが、 守備力は上がっている気がします。
　逆に青学は、昨年秋リーグと全く同じ スタメン。今年最上級生になった、 新主将内河選手・セッター谷畑選手・ リベロ石塚選手を軸に頑張っていくかな？ と思っていたんですが… 相手が強いせいか、内河選手・３年生青木選手・ ２年生五十嵐選手というサイド陣が軒並み 調子を落としていて（汗）。 途中で２年生伊藤選手を投入する場面が ３セットとも続きました。 ３年生細井選手・２年生柴田選手の センター陣は割と頑張ってたんですけどね…。 ３セット目は柴田選手と交代して、 １年生の平林選手を入れていました。 ただ…やはりサイド陣が安定しないと、 大変ですね…。元々コンビバレーの チームですし。

　早大は昨年のスタメンから大幅に変更、 新しい顔ぶれが揃いました。 ４年生が抜けてスタメンが全くいなくなった センターには、２年生小林選手＆１年生 加賀選手を投入。同じく抜けてしまった スーパーエースには、やはり１年生の 石倉選手を投入。３年生のポジション 争いが予想されたセッターには 開幕戦は藤森選手が「勝って」 入っています。リベロには昨年 秋リーグスタメンの３年生中谷選手から 春リーグスタメンだった４年生 碓井選手がポジションを奪い取る形に。 健在なのは新主将の福田選手と ４年生吉岡選手のみとなりました。 試合中も若い選手が入っているせいか、 かなり明るく試合をしていました。 １年生の選手を、他の上級生が カバーして全員一丸でプレーを している感じがします。軒並み レベルは上がっている気がしますね。 福田選手のスパイク、更にキレが 増していましたし…。
　と言いつつ、１セット取って しまった産能。第３セットは早大が 悪かったのではなく、産能が良すぎ たのでした。昨年のスーパーエース ３年生露木選手を欠いているにも かかわらず、その穴には同じく ３年生で、昨年はレフトだった斎藤選手が 入り、センターには４年生武田選手が 入り、斎藤選手がライトに回ったことで いなくなったレフトの穴には２年生の 清水利章選手が入り、昨年の４年生が 抜けたセッターには、２年生の原田選手が 入り…と、あちこち変わってしまった 産能です。変わってないのは ２年生清水裕之選手と３年生 篠崎選手、そしてリベロの３年生加藤選手 だけですものね（苦笑）。 その新しいメンバー、なかなかに 綺麗なコンビバレーを見せてくれます。 絶対的なエースがいない分、トスが 散りますからね〜。サーブが爆発すれば いいところまでいけそうです。… と言っていたら、専修大に翌日 勝ってしまったみたいですし…。

　残念ながら一部から降格してしまった 専大と、三部から昇格してきたばかりの 大東大との対戦です。
　専大は、昨年の絶対的エース吉岡選手が 卒業し（と言いつつ、今年、専大のトレーナーを なさっているんですけど笑）、 また違ったチームを作らなくてはならなく なっています。大きなセンターが４年生に 二人いるのですが、この日のセンターのスタメンは ４年生の蔭山選手と２年生の亀川選手。 ４年生の青木選手が出ていなくて、本当に 驚いてしまいました（翌日は出たようですが…）。 サイドには、昨年からスタメンの３年生椎山選手、 昨年も出場回数が多かった同じく３年生の枡長選手、 そして１年生の堀川選手が入りました。 椎山選手が大黒柱になると思っていたのですが、 枡長選手も昨年よりかなりパワーアップして いました。堀川選手も自分の仕事、結構できて いたんじゃないでしょうか。ミス少なかったし…。 セッターの３年生岡部選手や、リベロの２年生 甲斐選手も、昨年からスタメンなので 安定していましたね。ただ…確かに強いことは 強いのですが…何と言いましょうか、おとなしい 感じがするのです（応援の人は別として笑）。 おとなしくまとまった感じ、というところでしょうか。
　大東大は昨年も４年生がいなかったのですが、今年も 主力の４年生は、昨年からのスタメンセッター・主将の 滝沢選手のみ。一線を退いてしまったレフト倉沢選手の 代わりに入ったのは…１年生の菊地選手！ でもって、昨年の入替戦時のスタメンだった ３年生平地屋選手と２年生鈴木選手は交代で 入り、定着したのが…２年生の中山選手！ 実は菊地選手も中山選手も、深谷高ＯＢなので、 よく知っている選手だったりします（笑）。 この二人は自分のポジションとしても 活躍してましたが、どちらもサーブが かなり強烈。勿論、大東大では大きな方で ブロックの要の平地屋選手＆鈴木選手や、 キレのあるスパイクの持ち主・２年生浅井選手、 そして浅井選手や菊地選手以上に 強烈なスパイカー、３年生岡崎選手などを 満遍なく滝沢選手が使い切っていました。 あと、忘れてはいけないのはリベロ ２年生梅川選手。かなり拾いまくって ましたね〜。大東大の守護神です。 で、全員の頑張りで、第３セットを 取る大健闘ぶり。ただ…第４セット途中で、 なんと岡崎選手が負傷退場（泣）。 ただ、交代した２年生及川選手も、 かなりパワーのあるスパイクと サーブを持っているので…どうにか 頑張ってくれれば、というところです。