2000.7.22・平成12年度9人制全日本実業団選手権
2日目

 前橋片道3時間半、起床は4時半、で2日間行くと7千円以上に なるので(汗)、ツーデーパスで6千円ちょっとに落とす。 が…タクシー片道2千五百円って何!?(泣) でも9人制、意地で見ます(笑)。
 この日は予選リーグ戦。基本的に横河電機と東北リコーの レポが中心で、相手の選手をチェックしてませんが…。おまけつき。


東北リコー(宮城県)編(vs日本化薬(山口県))
横河電機(東京都)編(vs東北電力(福島県))
おまけ

東北リコー vs 日本化薬

スタメン セッター=工藤 パワースパイカー=門脇&岡本
     スピードスパイカー=佐々木&今野&鈴木
     オールラウンド=江口
     レシーバー=岩渕&遠藤

第1セット
交代:なし
<21−14>

第2セット
スタメン:第1セットと同じ
交代:リコー・今野→中村(ピンチサーバー)
<21−17>

 東北リコーは、今回が初めての観戦。 実は神奈川ゆめ国体でも見ようと思えば見られたのですが… その時は少年男子に走ってしまって…(苦笑)。 成績的には、かなりの強豪です(主な大会ですと、 ベスト8やベスト4に大抵入っています)。 印象としては、かなり攻守にバランスが とれたチームです。
 セッター工藤選手のトスは、 どちらかといえばパワースパイカーの キャプテン門脇選手&サウスポーの岡本選手に オープンで上げることよりも、時間差で使うことの方が 多いです。上手い時間差使うんですよね〜。
 で、普通なら花形のパワースパイカー2名。 ただ、使い方が使い方なので、それほど 目立つ訳でもありません。勿論きっちり 仕事はしますが、他のチームみたいに 「彼らだけ」という訳でもないです。 特に、岡本選手は、今年北海道東海大を 卒業したばかりの新人です。 でも、岡本選手のスパイクはかなり 決定力高いです。サウスポーの 利点もありますけど、なかなかいいですよ。 ジャンプサーブも強烈ですし。 門脇選手はキャプテンらしく、びしっと 締めてくれますし。
 さて、東北リコーで重要なスピードスパイカー3名。 必ずクイックに入る、6人制のセンターみたいな 選手は(場合にもよるけど)今野選手。 今野選手は193cmの長身(9人制だと 190越えたら、本当に壁笑。ネットも 6人制より5cm低いし)で、リコーの ブロックの要。9人制には必ず一人は こういう選手がいますね。
 でもって、クイックにあまり入らない他2名。 これがリコーのかなりの、曲者(笑)。 鈴木選手とは、今年法大を卒業した、 鈴木勇介選手のこと。 相変わらず細身ですが、結構スパイクは パワーがあります。ブロックも結構、堅いし、 彼も入れば(苦笑)ジャンプサーブいいです。 で…恐らくリコーでは一番派手な人(笑)が、 佐々木選手。…実は、私はこの選手が 見たかったんです(笑)。 97年度順天堂大スタメンセンター &97年度秋季リーグサーブ賞の佐々木秀樹選手。 気になる選手だったんです。本当に。 そして今は、見事にリコーのスピードエースになっていました。 とにかく、スパイクフォームが独特で、派手(笑)。 思いっきり、体を後にそり曲げて腕を振り上げ、打つ。 しかも、そのフォームで空中に「止まる」(凄い滞空力です)。 しかも時間差でもオープンでも、勿論クイックも、 ありとあらゆるところから打ってくるので、 相手は物凄く、イヤそうでした。ブロックもいいし、 ジャンプサーブも入れば強烈(流石サーブ賞)。 …レシーブは、弱点ですが(爆)。 私はプレーを3年ぶりに見て、本気で惚れ直しました(笑)。
 でもってオールラウンダーの江口選手。 場合によってはブロックにもつくし、 場合によっては拾いまくるレシーバーですし、 更に場合によっては、ひょこっと時間差に 入ってきます。本当に不意に入ってくるので 殆ど止まりません。
 レシーバーは岩渕選手と遠藤選手。 地味なポジションなので 目立ちようがないのですが、彼らは サーブが結構良いです。サーブ順で最初に打つことが 多いのですが、スタートダッシュかける場合は 有効な二人です。
 さて、そんな彼らの試合ぶり。 佐々木選手が、大活躍。 また、つないだ結果、佐々木選手にトスが あがったりするし…(でも、凄いスパイク決めた 直後に、いきなりレシーブで大ポカやってくれる 辺り…苦笑)。 人数が多くて鳴り物もある、リコーの応援団 (チームのベンチ外れた選手&関係者のようです) が、「佐々木選手応援団」になってました(爆笑)。 そして、岡本選手も殆ど決まっていたと思います。 後ろも良く、拾ってくれるし。 あと、相手チームへボールの返ってくる スピードが、やたら早いです。例えば レシーバーが返さなきゃいけない時も、 凄い早いボールを返してきます。うかうかして られないでしょうね…。 という訳で、結構あっさり勝てたのでありました。


横河電機 vs 東北電力

スタメン セッター=柴田 パワースパイカー=谷川&関根
     スピードスパイカー=藤本&大瀧&大竹
     オールラウンド=竹内
     レシーバー=中川&清水

第1セット
交代:横河・大竹→香月(ピンチサーバー)
<21−16>

第2セット
スタメン:第1セットと同じ
交代:横河・竹内→遠藤
<21−12>

 横河電機は、昨年、国体関東ブロック予選で 見て以来。ほぼ一年振りでした。 横河もリコーと同じくらいの成績を、 主な大会では納めています。でも東京都内だと、 もう一つの強豪・JT東京と覇を争わなくては ならないので、気が抜けません。 昨年の国体関東ブロック予選でも、 結局最後に埼玉選抜チームに負けたし…。
 印象は…9人制には珍しいと思います。 こんな攻撃押せ押せチーム(笑)。 180cm後半の選手が多いから、ブロックも かなり得意な大型攻撃チーム、と思われているかも しれません。
 セッターは、キャプテンの柴田選手。 丁寧なトスを上げるセッターです。 あと、割にブロックが堅いです。スパイクも たまに打ってます(笑)。
 で、このチームの大黒柱、パワースパイカー2名。 普通なら…どこのチームでも、関根選手ぐらいの パワフルエースが一枚いれば、楽にチーム 組めると思うのですが(しかも関根選手、サウスポーですし) …彼以上にパワフルなスパイカー、 谷川選手がいるんだもの、このチーム(苦笑)。 一昨年の黒鷲旗ベスト9にも選ばれた谷川選手は、 6人制でも十分通用する怖いエース。 打点は高いし、パワーはあるし、サーブも 強烈!ですし…。 関根選手もパワフルエースで、フォームが ダイナミックで格好いい選手です。もう少し 波がなくなれば、谷川選手に追いつけるかも? サーブも入る時と入らない時の差が激しいし。 ちなみに…私はこの二人で横河に興味を持ちました。 実は二人とも亜細亜大のOBで、その頃から 気になっていた選手です。
 で、スピードスパイカー3名。 6人制のセンターという感じの プレーヤーは、藤本選手。 上背はそんなにない(でも187あれば 9人制では十分に高いですけど)ですが、 クイックの速さはなかなか。 柴田選手の早稲田大の1年後輩とのことで、 長く一緒にプレーしているから、 トスは随分合っているみたいですね。
 でもって、他2名…クイックに入る率は、 リコーの2人よりは、多いでしょうか? 特に大竹選手は、今回初めて見たのですが、 なかなか良いクイックを持っています。 上背がある(190cm)割に、レシーブも 結構いいですし。で、大瀧選手はある意味チームの 要。速攻もあるけど、時間差にも入るし、 フェイントなどの小細工も効きます。 サーブも硬軟取り混ぜて、曲者中の曲者。 年齢的には2名ともベテランですが、 全くベテランという感じを受けません。
 このチームにもオールラウンダーが存在します。 竹内選手は、上背がそれなりにある(185cm)ので、 ブロックはかなり堅いです。レシーブは… 結構入るんですけど…(汗)。攻撃にはそんなに 参加しませんが、たまに決めると嬉しそうです。
 あとは、レシーバー。清水選手と中川選手は、 サーブはやはり曲者。…レシーブは、 もう少し頑張って欲しい、かも(苦笑)。
 で、この試合では…谷川選手のパワー炸裂! サーブは強烈ですし、 結構厳しいツーアタックとかも 綺麗に打っていました。最後の方、 4枚ブロックを、ツーアタックなのに 打ち抜いた時には、本当に凄いと思いました。 ブロックもチームとして堅いです。 4枚ブロックとか、組織的に集めてきます。 で、第2セット中盤から、新人の遠藤選手登場。 元々6人制ではリベロ(昨年の早大のリベロです。 その頃から私は気にしてました笑) なので、レシーブには定評がありますが、 ここで交代したのが竹内選手。 …は、初めて遠藤選手がブロックに入る シーンを見たあ!(笑)しかも時間差入って スパイク打ちますし! (でも、ブロックしようとして、タッチネットして ましたけど…苦笑) そのせいか、遠藤選手、異様に張り切っていましたね。


おまけ

 実は一勝した時点で、予選を勝ち抜いて しまうため、リコーと横河の試合は、 第2試合で終わってしまったのでした(苦笑)。 試合は第6試合まであるのですが…。 というわけで、ふらふら見ていた 他のチームの雑記です。
 まずは…「9人制」の日新製鋼(大阪府)。 6人制日新製鋼が廃部になる前、勇退すると OBがよくここでバレーをしていたようで、 3名ほど、知っている名前がありました(が、 一番良く知っていた浜村選手が、 来ていませんでした…苦笑)。杉本選手とか 青山選手とか顔も知ってたんだけど、 気がついたらすぐそばにいてびっくり(笑)。 嬉しかったのは…彼らが、 「日新製鋼ドルフィンズ」Tシャツや、ドルフィンズの ユニフォームを持っていたこと。 …何だか、泣けてきました。 結局日新はメンバーも足りなくて (12人ベンチ入りできるのに、 10名しかいませんでした…)、 敗者復活戦でも負けてしまい、 予選敗退になってしまいましたが…。
 日新つながりで、松下電池工業(大阪府)。 ここには日新廃部後、移籍した 高橋雄二選手が在籍しています。 高橋選手はスピードスパイカーで頑張っていました。 そして、このチームには松下電器OBの今野選手もいて、 6人制のセンターの役目をしていて… そういえば今野選手、6人制現役時代も センターでしたよね…。懐かしい…。 予選は一発で通過しました。
 北陸電力(富山県)。近年強くなった、 強豪チームの一つです。実は 強くなった理由は、象印廃部移籍組の 後藤選手が入ったからだという話を 聞いたので…後藤選手を初めて 拝見しました。上背は182cm、年齢も 大ベテランと言っていいぐらいなのですけど、 ばっちりパワフルスパイカーとして、 ばりばりスパイクを決めていました。 チームとしての北陸電力は、レシーブ・つなぎが かなり良いという感じを受けました。 勿論予選は一発抜け。
 そして、その時の北陸電力の相手、 NKK福山(広島県)。…意外な選手発見。 日体大OBの吉田隆雄選手。 本当に懐かしい…97年日体大のライトプレーヤー 吉田選手!卒業後の進路を全く知らなかったので、 まさかこんなところで出会うなんて…。 9人制では、時間差にサーブレシーブにブロックにと、 全般的に頑張っていました。 ちなみに、NKK福山は、北陸電力を 結構苦しめた力を持っているので、 敗者復活戦で楽に勝利、予選通過しました。 敗者復活戦では、吉田選手のジャンプサーブが 炸裂し、相手の後衛をぶっつぶしていました(汗)。
 岩手県庁球友会。このチームにも 懐かしい名前。元コスモ石油の藤平選手! コスモでもエースでしたが、 ここでもエース。が、まだトスが合わないのか、 なかなかトスをあげてもらえず、結局 予選敗退…(泣)。
 リコー厚木(神奈川)。東北リコーとは勿論親しい チームなのですが、そのため、試合が第1試合で 早々と終わってしまったリコーの応援団が、 現役選手までプラスして、応援に来てました(笑)。 その一角だけが、9人制じゃないぐらいに 浮いていました(笑)。が、その応援があったためなのか、 リコー厚木は松下電器静岡に勝って、一発予選通過。