2000.3.20 第31回春の高校バレー
初日

 実は毎年、私の誕生日に春高を見に行くのが 通例になっていたのですが…今年は春分の日が ずれてしまったので、1日前です。
 しかも初日…一番応援しているはずの深谷高校は、 2回戦から出場なので、当然試合がありません。 それでもいいチームといい選手チェックに行く 私…(苦笑)。
 男子ばかりで、しかも簡単な感想ばかりになっています。 ちなみに男子の試合は、第1試合〜第4試合までは全てCコート、 第5試合以降はB・Cコートで行われています。

第1試合・佐賀商業vs桜美林(東京・開催地出場)
第2試合・鎮西(熊本)vs高岡第一(富山)
第3試合・高松工芸(香川)vs鹿屋農業(鹿児島)
第4試合・東京学館新潟 vs 山形中央
第5試合Bコート・桐生市立商業(群馬)vs神辺旭(広島)
第5試合Cコート・玉野光南(岡山)vs小林西(宮崎)
第6試合Bコート・九産大附(福岡)vs長野日大
第6試合Cコート・東北(宮城)vs別府鶴見丘(大分)
第7試合Bコート・勝田工業(茨城)vs旭川北(北海道北)
第7試合Cコート・星翔(大阪)vs日川(山梨)
第8試合Bコート・大沢(神奈川)vs徳島商業
第8試合Cコート・宇部商業(山口)vs大同(愛知)

第1試合・佐賀商業 vs 桜美林

2(25−22 22−25 25−21)1

 コンビバレー同士でなかなか面白かった試合。 佐賀商業はセンター3番古川智康選手と 8番セッター中原貴典選手のコンビが冴え、 桜美林は3番ライト稲葉雷太選手の移動攻撃が 綺麗で、7番1年生レフト堤宏之選手の動きもいいです。 が、最終的には佐賀商業の方が上だったかも。 パワースパイカーだった4番レフト杉本大樹選手は かなり拾われていたが、杉本選手の対角レフトで主将の 1番堀越和弘選手が、上背ないけど(177cm)巧さと キレで決めてきます。古川選手はブロックもサーブも良くて、 バレーセンスあるなあと思わせるし、5番ライト 溝上智史選手は私好みの(笑)技巧派プレーヤー。 堀越選手・古川選手・溝上選手が前衛に並んだ時が最強の 強さの佐賀商業。最後は3人が後衛になったのですが、 堀越選手がバックアタックをきっちり決めていました。 凄い…。


第2試合・鎮西 vs 高岡第一

2(25−23 23−25 25−23)1

 高岡一はコンビバレーのチームですが、レシーブが やや不安。一方鎮西は、2番レフト赤穂浩之選手のほぼワンマン チーム(あ、7番1年生センター角田辰徳選手は、 サイドからも打ってきたりして結構使えましたが)。 ただ…赤穂選手は本当に凄いです。上背はあまりない (184cm)のですが、オープン・移動攻撃なんでもあり、 更に自在にステップを踏んで、相手のブロックかわしまくり。 3枚ブロックとか平気でかわしてスパイク決めるし…。 審判のジャッジとかもちょっと色々あったんですが、 とにかく赤穂選手を止められなかった高岡一が敗退。 ただ…いくら出身高校が一緒だからって… 「朝日健太郎2世」と呼ぶのはどうかと思ったんですがね、 フジテレビ(苦笑)。ポジションもプレースタイルも、 全然違う気がするのですけど。


第3試合・高松工芸 vs 鹿屋農業

2(25−18 25−20)0

 高松工芸は結構大型チーム、そして鹿屋農業は一人を 覗いてちっちゃいチーム。鹿屋農業の長身エースで春高有望選手の 4番西尾太作選手は確かに高いです。でも個人的には西尾選手の 対角レフトで主将の1番清水誠くんが目茶目茶巧くて かなり好みだったんですが(笑)。ところが、鹿屋農業の 3番手のエースでウスポーの、ライト5番小倉裕喜選手が かなり止められ、鹿屋農業が厳しくなります。 高松工芸の武器・ジャンプサーブが 鹿屋農業のサーブレシーブを崩し、更に2番センター 木村修司選手に引っ掻き回され、1番ライト木村泰樹選手、 4番主将レフト溝渕竜次選手がばしばし攻撃。 そのため、レシーブで粘れなかった鹿屋農業は あっさり敗退してしまいました。


第4試合・東京学館新潟 vs 山形中央

2(25−14 18−25 25−18)1

 山形中央は一番長身の選手が1番レフト豊田直之選手 なのですが…それで184cm。180を越えているのは 彼と2番センター佐藤裕人選手(182cm)だけという ちっちゃいチーム。東京学館新潟の方のセンターは 2人とも190を越えているので、本当に小さく見えます。 ところが山形中央はその平均身長にもかかわらず、 センターのクイック中心という面白いチーム。 尤も、その特性のため、サーブレシーブが崩れると とても大変(第1セットはそれ故の点数…)。 豊田選手が調子あまり良くなさそうだったし…。 が、豊田選手の対角レフトの8番 阿部亮一選手や、サウスポーライト4番 市村遼選手が滅茶苦茶頑張っていました。 阿部選手なんかブロック3枚打ち抜いてたし (ちなみに阿部選手・市村選手共に175cm)。 一方東京学館新潟。前述したセンターズ・ 6番石山貴士選手&11番溝口信二選手(1年生) も凄いが、やはり一番凄いのは4年ライト根布屋 匡史選手。上背はさほどでもないけど(185cm) 滞空力抜群、スパイクもレシーブもブロックもいいし。 ちなみに名字で見当はつくでしょうが、 彼は東海大の2年生センター・根武屋武選手の 弟くんだそうです。兄弟揃って巧いプレーヤー なのですね…。
 結局最後は自らのミスと、根布屋選手に押し切られた 山形中央。もう少ししっかりとしたコンビバレー組めば 凄くいいチームになると思いますけどね。


第5試合Bコート・桐生市立商業 vs 神辺旭

2(25−18 19−25 25−16)1

 大型同士だったので、あまりちゃんと見て いなかったのですが(そしたら桐生市商、ベスト4です ものね…もう少しちゃんと見ておけば良かった…) とりあえず神辺旭ライト(注:ポジショニングは春高の パンフを参照しているのですが、神辺旭の ポジショニングはかなり特殊で、ライト2人、レフトセンター 1人、ライトレフト(って何…?汗)1人、センター1人、 セッター1人…なんか凄いです笑)1番上野泰之選手はサウスポーで 巧かったとか、対角ライトの4番柏原隆行選手(有望選手)が パワフルだったとか、センター3番主将中川 優太選手が元気だったとか…。神辺旭側しか 覚えてないのは何故?(苦笑)


第5試合Cコート・玉野光南 vs 小林西

2(25−21 25−21)0

 こちらはBコートと逆に、コンビバレー同士のチーム。 が、コンビバレーはいいのですが、決定力が どっちも欠けていました…。若干平均身長が上の 玉野光南が勝ったんですが…うーん、 ラリーの最後がいつもミスで終わったのが 寂しかったです。


第6試合Bコート・九産大附 vs 長野日大

2(25−15 23−25 25−14)1

 やはり目立つのは九産大附・留学生の4番ライト宮鵬選手。 最高到達点340cmはやはり高いです…。個人的には 5番レフト西政俊選手が良かったです。かなり決めてたし。 が、今大会ベスト4の九産大附の成績を考えると、長野日大 頑張ったよなあ…と。岡谷工が前回優勝校で抜けた 後釜の長野代表でも、ここまで九産大附を苦しめたのだから 凄いと思いました。拍手!


第6試合Cコート・東北 vs 別府鶴見丘

2(25−18 25−18)0

 東北は前評判通り、4番センター鈴木健太選手が見事な センターエース振りを発揮。どこからでも打ってきます。 7番ライト田村嘉浩選手も同じように、センターバック からでも打ってくるし、8番渡邊隆也選手も機動力も あるしで、攻撃力は申し分なし。まあ…守備は ちょっと大味だったけど(苦笑)。身長も高いし。 で、きめの細かいバレーをしなければならない別府鶴見丘は …それ以上に大味で…(苦笑)ミスが多すぎたかな? 結局東北の圧勝でした。


第7試合Bコート・勝田工業 vs 旭川北

2(25−17 25−18)0

 勝田工もそんなに大きなチームではありませんが… 旭川北はちっちゃいは人数いないは…でちょっと可哀想。 でも、勝田工のレシーブ力は確かに良かったです。 攻撃力はいまいちだったけど、守備力は抜群。大応援団にも 支えられていました。


第7試合Cコート・星翔(大阪) vs 日川(山梨)

2(25−21 25−20)0

 星翔はとにかく守りが良かったです。日川のスパイクを ほとんど拾っていました。で、思わず「凄い」と思ったのが、 星翔の「山なりスパイク」。日川の割に高いブロックを ふわりと越えて相手のコートにぽとり(笑)。 これを何本も打つんですよ! レシーブのいまひとつだった日川の弱点を突いた、 素晴らしい頭脳作戦です。


第8試合Bコート・大沢 vs 徳島商業

2(25−16 25−21)0

 大沢には193cmのセンターエース 4番北島俊夫選手がいて、彼を中心としたチームなのですが、 確かにクイックにキレがあります。が、それ以前に、大沢の サーブがいいのか徳島商のサーブレシーブが悪いのか、 とにかくレシーブを崩していた徳島商。逆に大沢は ネット際も強いし(結構大型チームなので)、12番 リベロ相田繁樹選手が本当によく拾っていました。 ちなみに徳島商業は人数も少なくて、8人しか 登録メンバーがいなくて、リベロも使っていない状態。 やはりこれが響いたのでしょうか…。


第8試合Cコート・宇部商業 vs 大同

2(25−18 25−18)0

 双方とも、ツーセッター制同士(大同は片方が 「センターセッター」。珍しい…)の コンビバレーチーム。が、宇部商の方が つなぎが一枚上手でした。身長も宇部商の方が高いし。 大同の4番レフト塩塚一輝選手が、178cmでしたが スパイクにレシーブに頑張っていました。