2000.1.23 第6回Vリーグ1月東京大会
3日目


第1試合・松下電器vsNEC第2試合・JTvs富士フィルム

第1試合・松下電器 vs NEC

ベンチ入り 松下:宮崎・白数・イェルツェン・小糸・西澤・北川・
      牛尾・紫和・清水・南部・木村・米山
      NEC:細川・大関・竹内・大竹・西村・糸田・
      青木・渡邊・奥田・大森・鎌田・ファンダールミューレン

スタメン 松下:セッター=紫和 センター=北川&米山
     レフト=イェルツェン&南部 ライト=宮崎 リベロ=小糸
     NEC:セッター=奥田 センター=大竹&青木
     レフト=細川&竹内 ライト=ファンダールミューレン リベロ=西村

第1セット
交代:松下・南部→白数(ピンチサーバー&レシーバー)  紫和→牛尾(ワンポイントブロッカー)
   NEC・青木→鎌田(ピンチサーバー)

 このリーグでは初めて観戦するNEC。当時3連勝。 松下とはきっといい試合をしてくれるだろう!と 思ってましたが…。
 序盤はやや松下リード。が、NECもミス出しているのに、 松下もミス出している…。逆転し逆転し返すという繰り返し。 ところが、やはりNECはブロックが堅い。松下の武器の一つである クイックを使わせない(尤も、NECもレシーブがやや乱れて、あまりクイック 使ってないけど…)。それでも、松下はサイドの力でジュースまで 持ち込むのだが…最後は宮崎選手がブロックに遭ってしまった。
<25−27>

第2セット
スタメン 松下:セッター=紫和 センター=北川&米山
     レフト=イェルツェン&南部 ライト=宮崎 リベロ=小糸
     NEC:セッター=奥田 センター=大竹&青木
     レフト=細川&竹内 ライト=ファンダールミューレン リベロ=西村
交代:松下・紫和→牛尾
   NEC・大竹→鎌田(ピンチサーバー)  青木→大森(ピンチサーバー&レシーバー)

 北川選手がブロックで細川選手を止めたり するのはいいのですが、やはりクイック不調。 要所要所で、松下のミスが出てしまいます。 NECの方がいいレシーブ出ていたし、スパイカーが好調。 クイッカーへのトスを直すために紫和選手を 牛尾選手に交代させましたが… やはり点差が響きました。
<17−25>

第3セット
スタメン 松下:セッター=牛尾 センター=北川&米山
     レフト=イェルツェン&南部 ライト=宮崎 リベロ=小糸
     NEC:セッター=奥田 センター=大竹&青木
     レフト=細川&竹内 ライト=ファンダールミューレン リベロ=西村
交代:松下・牛尾→紫和  南部→白数(ピンチサーバー&レシーバー)
   NEC・青木→鎌田(ピンチサーバー)  大竹→大森(ピンチサーバー&レシーバー)

 2セットビハインドの松下は、スタメンから思い切って牛尾選手起用。 ところが、牛尾選手はサーブはいいのだが、彼のトスを他の選手が 全く打ち切ってくれない状態に…。 紫和選手が戻る。が、既に得点は4−13。 ところが…ここから、ちまちまと松下が 点差を縮めてきます。そして、それまでサーブレシーブで 苦しめられていた悩んでいたイェルツェン選手が、 何故かここから奮起。ちくちくと点差を縮め、 終盤で22−22の同点!NECは動揺したのか、 セットポイントで奥田選手がサーブミスを出してしまい、 ジュースに。そして、イェルツェン選手の強烈スパイクが炸裂し、 逆転。が、粘るNECも、ファンダールミューレン選手のスパイクで 再逆転。ところがどっこい、ここでは宮崎選手まで奮起し、 恐ろしい切り返しスパイクが炸裂して再々逆転。そして、一番最後に イェルツェンのスパイクが決まって、まさかまさかの逆転セット奪取。
<29−27>

第4セット
スタメン 松下:セッター=紫和 センター=北川&米山
     レフト=イェルツェン&南部 ライト=宮崎 リベロ=小糸
     NEC:セッター=奥田 センター=大竹&青木
     レフト=細川&竹内 ライト=ファンダールミューレン リベロ=西村
交代:松下・南部→白数(ピンチサーバー&レシーバー)
   NEC・大竹→鎌田(ピンチサーバー)

 いきなりファンダールミューレン選手を、 北川選手がブロック!で始まるも、 それなりに競り合いで始まる序盤。それが崩れたのが中盤、 米山選手のサーブ。フローターサーブなのに 何故か細川選手が連続でサーブレシーブを崩します。 青木選手のサーブが大竹選手のブロックを誘って 終盤同点まで追いつくものの、 さっき米山選手に崩されたショックか、 それまで好調だった細川選手が、 信じられない連続スパイクミス。 しかも、松下がスパイクを拾われて ピンチのところで、米山選手のブロックが、 やはりそれまで全然止まる気配を 見せなかった竹内選手のバックアタックを止めてしまう。 そして最後は、立ち直れない細川選手のサーブミス。 どうしてしまったんでしょう、本当に…。
<25−23>

第5セット
スタメン 松下:セッター=紫和 センター=北川&米山
     レフト=イェルツェン&南部 ライト=宮崎 リベロ=小糸
     NEC:セッター=奥田 センター=大竹&青木
     レフト=細川&竹内 ライト=ファンダールミューレン リベロ=西村
交代:松下・南部→白数(ピンチサーバー&レシーバー)

 かなりの競り合い。宮崎選手がブロックを決めると、 逆に青木選手が宮崎選手にブロックお返し。 NECリードのまま、この日3度目のジュースに。 ここで、松下の黄金勝ちパターン、ブロックワンタッチから レシーブ、そして切り返しスパイクが復活! 北川選手のサーブから、前衛が頑張ってブロックワンタッチ、 北川選手が拾って、イェルツェン選手の強烈なスパイク! これが連続で出てしまい、誰も信じていなかった松下の逆転勝利!
<17−15>


第2試合・JT vs 富士フィルム

ベンチ入り JT:丸尾・平野・苅谷・河野・臺・下田・
      徳元・斎藤・山本・伊勢・下村・シュレーポフ
      富士:南・成田・浜口・青山・金牧・吉永・
      出倉・植田・近藤・川浦・花野・増村

スタメン JT:セッター=臺 センター=苅谷&伊勢
     レフト=徳元&シュレーポフ ライト=河野 リベロ=山本
     富士:セッター=成田 センター=南&川浦
     レフト=金牧&増村 ライト=青山 リベロ=花野

第1セット
交代:JT・臺→平野(ワンポイントブロッカー)
   富士・成田→出倉&金牧→吉永(2枚替え)

 富士も今季初めて。金牧選手&増村選手の パワフル野人(笑)レフトに、青山選手の万能スーパーエース。 川浦選手も成長を見せていて、うーん、とても怖い…のですが。 恐らく富士は、相手がこんなスタメンだとは予想して なかったでしょう(苦笑)。
 何せJT、前日の怪我でベンチからも外れた山田選手はともかくとして、 全日本スーパーエースの平野選手ではなく、河野選手が スーパーエースという、非常に大胆な戦術を執ったのです。 …尤も、私はその方がいいと思ったんですが(汗)。 前日の状態を考えると…。
 その河野選手、最初から大張り切り。大得意のスピード& パワー満点のスパイクを連発。 チーム全体のレシーブも良くて、JTリード。 この日山田選手の代わりにベンチ入りした伊勢選手も、 なんとびっくり、あの青山選手をブロックする好調ぶり。 富士も、増村選手がスパイクもジャンプサーブも好調。 …一昔前の中央大vs筑波大みたい(苦笑)。 が、河野選手に加え、徳元選手・シュレーポフ選手も 調子のいいJT。ワンポイントブロッカーで平野選手が出てきて、 シュレーポフ選手のサーブミスが早々と あったために「2番」の交代札を用意できなくて、 交代ができずに徳元選手がセッターを やらなければいけないという大ピンチ(苦笑)もあったのですが、 あっさりとシュレーポフ選手が決めてくれて、 事なきを得ます。
<25−21>

第2セット
スタメン JT:セッター=臺 センター=苅谷&伊勢
     レフト=徳元&シュレーポフ ライト=河野 リベロ=山本
     富士:セッター=成田 センター=南&川浦
     レフト=金牧&増村 ライト=青山 リベロ=花野
交代:JT・臺→平野&河野→下村(2枚替え)
   富士・成田→出倉&金牧→吉永(2枚替え)

 序盤、徳元選手と河野選手のスパイクを 富士がブロックしてリードを広げます。 そして、第1セットから漠然と感じていたことが はっきり現れたのです。シュレーポフ選手ーが、 相当増村選手と相性が悪いらしく、何度も増村選手の ブロックに捕まっているのです。 富士の2枚替えに対抗して、JTも平野選手&下村選手が 登場。最初は良く、それで点差が縮まるが、やはり 最後はやはり調子の良くない平野選手がスパイクアウト。
<20−25>

第3セット
スタメン JT:セッター=臺 センター=苅谷&伊勢
     レフト=徳元&シュレーポフ ライト=河野 リベロ=山本
     富士:セッター=成田 センター=南&川浦
     レフト=金牧&増村 ライト=青山 リベロ=花野
交代:JT・臺→丸尾(ワンポイントブロッカー)
   富士・成田→出倉&金牧→吉永(2枚替え)  川浦→浜口(ピンチサーバー)

 いきなり、ラリーからのめったにない臺選手の スパイク(笑)で、JTリード。伊勢選手のフローターサーブも かなり有効。が、中盤、また増村選手がシュレーポフ選手を ブロックして逆転。そこを畳み掛けるように 青山選手のきついサーブがJTを襲います。 ところが・・タイムアウト明けのサーブで、 なんと青山選手がサーブの助走でコケて空振り(爆笑)。 ここで流れが変わってしまったのか、 JTはレシーブでつないで、切り返して追いつきます。 富士は何故かセンター陣のミスが多くて…。 浜口選手投入で流れを変えようとしたものの、 最後はこの日好調&熱血ヒートアップ中の 苅谷選手が、見事にブロックを決めます。
<25−21>

第4セット
スタメン JT:セッター=臺 センター=苅谷&伊勢
     レフト=徳元&シュレーポフ ライト=河野 リベロ=山本
     富士:セッター=成田 センター=南&川浦
     レフト=青山&増村 ライト=浜口 リベロ=花野
交代:JT・臺→丸尾(ワンポイントブロッカー)
   富士・成田→吉永

 富士はスタメンに浜口選手を入れます。 ところが…この日のJTはどうしたことでしょう、 異様につなぎがいいのです。一旦は、フローターサーブに 切り替えても好調な増村選手のサーブで 富士が同点に追いつきますが、JTのつなぎは崩れず、 切り返しからの河野選手のバックアタックが炸裂したり、 あの青山選手のスパイクを、徳元選手が一枚で止めたりと、 JTの好調ぶりが目に付きます。 逆に富士はいまいち元気がない…。
 そして最後に決めたのは、この日を象徴する、 河野選手の絶好調バックアタック! これでJTは、今回のVで初勝利。
<25−16>