2015年7月29日:都市対抗本戦・大阪ガスvs日本生命(東京ドーム)

SCORE
Team 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 R
日本生命 0 0 0 0 0 0 2 1 0 0 0 0 0 2 4
大阪ガス 0 1 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 3

STARTING MEMBER
日本生命 大阪ガス
打順 守備 名前 打順 守備 名前
1 伊藤 1 青柳
2 福富 2 峰下
3 原田 3 足立(パナソニック)
4 高橋 4 伊藤
5 廣本 5 土井
6 山本真 6 藤原
7 上西 7 小倉
8 岩下 8 物部(新日鐵住金広畑)
9 椎名 9 加嶋
P 佐川 P 酒居

PITCHERS
日本生命 佐川→○藤井貴
大阪ガス 酒居→近藤大(パナソニック)→緒方→中谷→●猿渡

CHANGE
日本生命 椎名→古川(6回表代打、その後捕手)
福富→松元(パナソニック)(6回表代打、その後左翼手)
松元→佐々木(6回表代走、その後左翼手)
佐々木→福原(パナソニック)(10回表代打、その後一塁手。それに伴い廣本左翼手)
大阪ガス 藤原→今塩屋(9回表中堅手)
今塩屋→楢木(12回裏代打)
楢木→大谷(13回表中堅手)
小倉→登地(13回裏代打、その後右翼手)
物部→茂山(13回裏代打)
茂山→近藤竜(14回表一塁手)

HOMERAN
大阪ガス 土井(6回裏ソロ、藤井貴)

 決勝戦は大阪対決です。 そして、今大会、大阪ガスを見るのは4試合目です…(苦笑)。 新日鐵住金広畑から補強の物部選手を見にきている、ということで。 なお、始球式がソフトボールの上野由岐子投手で、 それも密かに嬉しかったりしました。本当に球速くてびっくりしました。
 日本生命の先発は佐川投手。2回裏。 この日は指名打者で出場(前日の守備…)の伊藤選手がヒットで出塁すると、 犠打で進塁。小倉選手がヒットで続くと、 物部選手が上に外したボールを引っ叩いたら、それが二塁手のグラブ弾いて抜ける適時打に。 …ありなんでしょうか(苦笑)ともあれ、大阪ガスが先制。
 更に5回裏。この日三塁手で出場(やはり前日の守備の問題で…)していた加嶋選手が三塁打で出塁。 これ、右翼フェンス直撃なのですが、その後に右翼手がボール処理時にボールを見失ってたような…。 で、青柳選手が適時二塁打。 更に峰下選手が四球出塁したところで、佐川投手は降板。 藤井貴之投手にスイッチします。…3日前も見たような(苦笑)。 藤井貴之投手は後続を断ち切ります。
 が、6回裏。土井選手がソロ一発。 流石に3日前のような奇跡は起こらないか、と思っていました。この時までは。
 大阪ガスの先発は酒居投手。 走者を少しは出しましたが、それぐらいではびくともしないような投球でした。 が、7回表。高橋選手がヒットで出塁すると、 廣本選手が死球。ワイルドピッチでそれぞれ進塁した後、山本真也選手が死球で無死満塁。 あ、あれ?急に御乱心な状態でした。 疲労が蓄積していたのかもしれませんが。 投ゴロで一死の後、パナソニックから補強の近藤大亮投手にスイッチ。 が、ここで岩下選手が死球で押し出し。 更に、途中代打からマスクを被った古川捕手が中犠飛。 これで1点差ですが、ここで反撃が止まってので、 ここまでかなあ、と何故か後ろ向きに思っていました。
 が、8回表。途中代打から左翼手に入っていた、パナソニックから補強の松元選手が、四球で出塁 (パナソニック同士で先輩が威厳を見せたんでしょうか)。 一ゴロで走者が入れ替わった後、 高橋選手が中堅最奥フェンス直撃の当たり…!これが同点適時三塁打となります。 こんなところで凄い当たりだったので、ちょっと鳥肌が立ちました。 また、この日の中堅手は、ずっと指名打者だったのに、前日の守備が祟って、 決勝戦で今回初めて慣れない東京ドームで中堅手をやることになった藤原選手でした。 この打球、ボール追いすぎてフェンス激突しちゃったんですよね…。 近藤投手はここで降板、緒方投手に交代し、ここは抑えます。 緒方投手はこの後も抑えていきますが、藤井貴之投手も譲らず、延長戦へ。 なお、決勝戦はタイブレークがありません。
 さて、10回裏。峰下選手が二塁内野安打で出塁すると、犠打で進塁。 伊藤選手が四球、土井選手が死球で一死満塁、大阪ガスがサヨナラのチャンス。 ここで、中堅手で途中出場の今塩屋選手。 打球は左翼ライン際の大きく鋭い当たり!…ファール! これにより、大阪ガス応援団がサヨナラと勘違いして紙テープを投げてしまい、 紙テープ片付けのために試合が一時中断します(苦笑)。 この中断でどうやら藤井貴之投手が落ち着いたらしく、 この後を空振り三振と遊ゴロで凌ぎます。
 一方、11回表。上西選手の遊撃内野安打(遊撃手がよく内野で抑えたという当たりでした)と、 岩下選手がヒットで一、三塁となりましたが、ここで遊併。 緒方投手もよく抑えています。 この後、12回表から中谷投手が登板し、13回表に四球と犠打でピンチを作って 猿渡投手に交代して、猿渡投手も四球を出しつつ、抑えます。 なお、13回表に22時に到達しまして、鳴り物が禁止になりました。
 13回裏。延長戦に入ってから、藤井貴之投手はヒットで毎回走者を出しています。 無死で小倉選手が二塁打で出塁します。 ここで物部選手に代打を出され、ちょっとしょんぼりしましたが (実際、藤井貴之投手に全然合っていなかったので仕方ないですが) 代打の茂山選手は空振り三振。 その後の進塁打で二死三塁のピンチも、青柳選手を敬遠し(二盗されましたが)、 その後の峰下選手をきっちり中飛に抑えます。 実は峰下選手は11回裏にも、二死走者なしから青柳選手が二塁打で出塁して、 そこでも中飛に終わってしまったこともあり、 ここではしゃがみこんで暫く立てないほど、悔しがっていました。 藤井貴之投手、本当によく粘っています。 3日前と同じようなロングリリーフ、ただ、凄い、と。
 14回表。古川捕手がヒットで出塁すると、犠打で進塁。 途中代打から出塁して一塁守備についていた、パナソニックから補強の福原選手が四球で続きます。 ここで原田選手がヒット!ですが、古川捕手が本塁を狙って、アウトに。 気持ちはわからなくもないですが、打順がクリーンアップなので自重しても、とは思いました。 が、高橋選手がここで四球、二死満塁。 ここで廣本選手の打球は、左翼手前に落ちるだろうな、という当たり。 これに、左翼手の土井選手が突っ込みました。 が、無常にも目の前に落ち、更に突っ込んだことで、後逸。 これが勝ち越しの2点適時打になりました。 大阪ガスは裏の回がクリーンアップだったので、安全策をとって、 1点にとどめる、という選択肢もあったような気がします。 が、直後の山本真也選手の一塁側のファウルフライを、 丁度この回に一塁手に入った近藤竜二選手がダイビングキャッチ! これは一塁側の日本生命応援団からも拍手が出ました。
 14回裏。前の回のファインプレーもあり、大阪ガスも気持ち的にはのっていた、と思います。 が、当たりは遊撃へ2つ。山本真也選手が上手くさばいて二死。 最後の打者は、この試合でソロを放った土井選手。 藤井貴之投手が自分でボールを捕球し、一塁へ送球、スリーアウトでゲームセット。 日本生命が優勝を決めました。18時開始の23時手前終了、大熱戦でした。
 なお、優勝が決まって赤い人たちがマウンドへ流れ込んできましたが、 見事に藤井貴之投手が流れに薙ぎ倒されていました(苦笑)。 決勝で155球、3日前を超える9回2/3を投げた超ロングリリーフを達成し、 橋戸賞を受賞した凄い投手への扱いとは思えませんね(苦笑)。 正直、長年の藤井貴之投手ファンとしては、凄い夢を見ているような試合でした。