2010年06月19日:大学選抜合宿紅白戦(平塚球場)

SCORE
Team 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 R
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 2 3

MEMBER
打順 名前 所属 打順 名前 所属
1 佐藤 東洋大(→セガサミー) 1 小池 青山学院大(→ロッテ)
2 小林 同志社大 2 伏見 東海大
3 萩原 関西学院大 3 佐々木 横浜商科大(→パナソニック)
4 松浦 関西学院大 4 井上 中央大
5 阿部 東北福祉大(→楽天) 5 林崎 東洋大(→西武)
6 小野 亜細亜大(→東邦ガス) 6 荒木 明治大(→阪神)
7 多木 法政大 7 岡崎 立教大
8 鈴木 東洋大 8 渡邉 國學院大(→JX-ENEOS)
9 高田 亜細亜大 9 松本 立教大
10 土生 早稲田大 10 金子 立命館大
11 伊志嶺 東海大(→ロッテ) 11 田中 立教大(→パナソニック)
12 伊藤 慶應義塾大 12 越前 立正大(→NTT東日本)
13 木村 東洋大(→東邦ガス) 13 坂井 東洋大(→東京ガス)
14 若松 近畿大(→パナソニック) 14 長谷川 近畿大(→ヤマハ)

PITCHERS
野村(明治大)→西嶋(明治大(→ドジャース・マイナー契約))→中後(近畿大)→加賀美(法政大(→横浜))→福井(早稲田大(→広島))→斎藤(早稲田大(→日本ハム))→大石(早稲田大(→西武))
乾(東洋大(→日本ハム))→秋吉(中央学院大(→パナソニック))→藤井(同志社大(→日本生命))→大野(佛教大(→中日))→榎下(九州産業大(→日本ハム))→澤村(中央大(→巨人))

HOMERAN
越前(4回裏ソロ、西嶋)

 今年も大学選抜合宿観戦。 九州産業大4年榎下投手と同大4年主将(今年は主将なんです!)藤井投手は、 昨年と同様選ばれ…というか榎下投手はいつの間にかえらい評価のような。まあいいんですが。 それよりなにより、國學院4年主将渡邉選手が! (名前抜きで書くと変な気がします笑) というわけで、色々な不安を感じながら、平塚来ちゃいました。 天気が予想では良くなかったのですが、普通に日が差すぐらいに。
 形式としては、投手は2イニングずつ投げますが、 「紅」の最後2投手だけは1イニングずつ。 野手は2チーム(紅白戦なので「紅」と「白」)に分かれて、 捕手→内野手→外野手の打順。紅組先攻。 守備はその回ごとにローテーションの様子。 今年は野手に見所が一名いるので、そこだけしっかり把握してみたり。 ちなみに12回まで実施です。
 白先発は東洋4年乾投手。 いきなり審判から注意は受けたものの、3奪三振含む6打者パーフェクト。 奪三振はいずれもスライダーで空振り三振。 分かっていても手が出てしまう球なのでしでょう。 なにせ、いつもバッテリーを組む東洋4年佐藤捕手が空振りましたから(苦笑)。 対する紅先発は明大3年野村投手。 こちらは中大3年井上選手にフェンス直撃の二塁打を1本。 打ち取りましたが、1つの左飛もフェンスぎりぎりで危なかったです。 この日は調子が悪かったのか、いつもの立ち上がりは悪い病か。 ちなみに2回裏は、同大3年小林捕手とのバッテリー。 つまり広陵高同級生バッテリーだったりします。 2投手共に、代表選抜されました。 どうやら翌日に連投テストを実施したようで、そこで内容が良かったとか。
 白2番手は中央学院大4年秋吉投手。 全日本大学選手権にて追加召集されたエースです。 私も初めて観ましたが、右サイドハンドという私好みの投手(苦笑)。 ただ、サイドハンドとしてはちょっとまとまりすぎているのかな、と。 3回表は二死から亜大2年高田選手にぼてぼての内野安打を1本。 更に高田選手が二盗を決め、 早大3年土生選手の一・二塁間を抜けるヒットで高田選手が一気に本塁を狙いますが、 ここは流石に暴走で、余裕でアウト。 4回表は2奪三振でなかなか。 対する紅2番手は明大4年西嶋投手。 3回裏は三者凡退でしたが…なんだかコントロールがアバウト、 そのせいなのか4回裏、立正4年越前選手にソロ被弾。 ちなみに西嶋投手と越前選手、横浜高の同級生だったりします。 その後、近大4年長谷川選手にもヒットを打たれていました。
 白3番手は藤井投手。良かった観られて。5回表。 近大4年主将若松選手には、フルカウントからクロスファイヤーが惜しくも外れて四球。 一邪飛と進塁打を挟んで二死二塁のところで、 関西学院大2年萩原選手へのクロスファイヤーが内角(萩原投手は左打者)にいきすぎて死球。 ピンチでしたが、関西学院大3年松浦選手 (初見。今年春季の関西学生首位打者)へは空振り三振で小さくガッツポーズ。 6回表は二死で法大2年多木選手にヒットを打たれましたが、 東洋3年鈴木選手から最後は147km/hで空振り三振。 昨年がアレだったので、ちょっと一安心。 一方、紅組3番手は近大3年中後投手。 正直、この日はコントロールがぼろぼろだった気が。 5回裏、東海2年伏見捕手(今年春の首都大学首位打者)にヒット、 進塁打を挟んで井上選手に2本目のヒットで一死一・三塁のピンチ。 幸い、次の中飛が浅かったのでタッチアップできず、 失点はしませんでしたが…。 6回裏は渡邉選手と立教2年松本選手に四球。 続く立命館2年金子選手(こちらも初見)への初球で渡邉選手が三盗敢行(!)、 しかもその投球がワイルドピッチで松本選手が二塁へ。 金子投手は倒れましたが、 更に立教4年主将田中選手へ四球。 後続は断って失点はしませんでしたが…。 これで中後投手が選抜されたのが不思議ですが、貴重な左腕(しかも変則)で、 榎本監督の直接の教え子だから無理がききやすいのでしょう。 逆に言うと、酷使されるのは覚悟しておけということではあります。 藤井投手も2日目の結果も良かったそうで、 落選してもそれなら安心です。
 白4番手は佛大4年大野投手。…そういえば今更初見。 7回表は高田選手がぼてぼての内野安打で出塁しますが、 一死後、空振り三振と盗塁死の併殺。 8回表は二死後、若松選手にヒットを打たれますが、 後続はあっさり断ちます。 大野投手、球筋は確かにいいです。時々変な抜け方をしますが。 ただ、若松選手の当たりもかなりいい感じのヒットではありました。 一方、紅4番手は法大4年加賀美投手。 東洋4年坂井選手がヒットで出塁すると、 長谷川選手の当たりは左前。 これをこの時左翼手だった若松選手が追いつきますが捕球できず、 無死一、二塁のピンチ。 ここは三ゴロ併殺崩れと遊ゴロ併殺で切り抜けます。 8回裏は一死後、井上選手が3本目のヒット(この日絶好調でした)。 遊直で井上選手が戻れず併殺になりかけましたが、悪送球で難を逃れると、 明大4年荒木選手と立教3年岡崎選手が連続ヒットで二死満塁。 こんなところで渡邉選手に回りました…が残念ながら二ゴロ。 正直、加賀美投手はいまいちだったなあ。 大野投手も落選したのですが、どうやら翌日の連投テストがいまいちだったようです。
 白5番手は榎下投手。この日で個人的に目標達成です(笑)。 9回表は無死で小林捕手、一死後に松浦選手にヒットを打たれましたが、 最後はいい空振り三振で小さくガッツポーズ。 10回表は多木選手に四球を出しますが、 投ゴロ併殺崩れと遊ゴロ併殺。 ただ、投げている球はちょっと高めで、 調子の良くない時の榎下投手かなあと。 この合宿では終始良くなかったみたいです。 紅5番手は早大4年福井投手。 9回裏は松本選手に死球を出しますが、松本選手が盗塁死、 田中選手がヒットで出ますが、田中選手も盗塁死。立教組…。 結局三者凡退で切り抜けると、 10回裏は2奪三振含むきっちりした三者凡退。 2投手とも落選しましたが、福井投手はそこそこ良かったと思いますよ。
 白6番手は中大4年澤村投手。 11回表には東海大4年主将伊志嶺選手にヒットを打たれましたが、 伊志嶺選手が盗塁死(流石に速球派から盗塁するのは難しいかと思います)。 12回表には佐藤捕手にヒットを打たれましたが、後続を断ちます。 …実はこの日、あまり凄みを感じませんでした。 球速が出ていないわけじゃないんでしょうけど、 なんというか…まとまりすぎているような。 こう思うのは、私だけかもしれませんが。 紅6番手は早大4年主将斎藤投手。 1イニングだけでしたが、 横浜商科大4年佐々木選手に空振り三振での振逃を許すものの、 その後は連続の空振り三振。 2投手とも選抜されました。先発筆頭でしょうかね (というかリリーフには向かなさそう)。
 で、今回は12回裏まで実施したので、紅7番手の早大4年大石投手登場。 が。この日は絶不調だったんじゃないでしょうか。 というのも…実はこの日、試合が終わっても、 このイニングは斎藤投手が投げているものとばかり思っていました。 大石投手だ、と思わせるものが何一つなかったんじゃないかと。 このイニング先頭打者の荒木選手が四球で出塁すると、すかさず二盗。 ここで渡邉選手がセンター返しのヒット。 荒木選手の脚もあって見事に生還、適時打となります。 打った渡邉選手も本塁送球の間に二塁へ(二塁打扱いかも)。 更に松本選手が四球で続き、右飛で渡邉選手がタッチアップで三塁へ。 ここで田中選手が適時打。 更に越前選手が四球で出塁しますが、 最後は二ゴロで難を逃れました。 まあ、流石に大石投手をここで外すようなことはしませんでしたが。
 野手では井上選手が3安打で目立っていました。 …ある意味一番目立っていたのは、渡邉選手ではありましたが。 何せ、リーグ中まんまの姿を、合宿に持ち込みましたからね。 紅白戦の前の守備練習からヴォイス全開。 守備練習も自分で考えて、自分から配置替わったりしていました。 試合中は自チーム内の選手を励ましたり鼓舞したり。 試合は上述もそうですが、四球絡みで三塁まで進んだ後、 実は浅い二飛(ほぼファウルラインぎりぎりの一塁後方あたり) で一瞬タッチアップしていて、 例えば中継ミスなどで隙を作ったら、そのまま本塁生還してたでしょうね。 こういう貪欲な姿勢とチームプレー、大学選抜には必要かもなあ、と思ったら、 ものの見事に選ばれてしまいました。