2009年4月26日:東京六大学野球春季リーグ・早稲田大学vs法政大学(神宮球場)

SCORE
Team 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
法政大学 2 0 0 0 0 0 0 0 0 2
早稲田大学 0 0 0 0 1 0 0 0 1 2

STARTING MEMBER
法政大学 早稲田大学
打順 守備 名前 打順 守備 名前
1 和泉 1 松永
2 石川 2 小島宏
3 亀谷 3 山田敏
4 松本雅 4
5 佐々木 5 宇高
6 加治屋 6 杉山
7 多木 7 土生
8 加賀美 8 後藤
9 難波 9 斎藤佑

PITCHERS
法政大学 加賀美→三嶋
早稲田大学 斎藤佑→福井→松下

CHANGE
法政大学 松本雅→喜多(8回表代走、その後左翼手)
加治屋→大八木(8回裏二塁手)
多木→長谷川(9回裏遊撃手)
加賀美→三嶋(9回裏投手)
早稲田大学 斎藤佑→渡邊侑(5回裏代打)
渡辺侑→福井(6回表投手)
後藤→松本(8回裏代打、その後遊撃手)
福井→山川(8回裏代打)
山川→佐々木(8回裏代走)
佐々木→松下(9回表投手)
山田敏→佐藤泰(9回裏代走)
原→新佐古(9回裏代打)

 ここのところ、もつれっぱなしの早大vs法大。 そして今回ももつれてしまいました。
 早大先発は3年斎藤佑樹投手。 1回表、4年和泉選手が内野安打で出塁し、犠打で進塁し、 4年亀谷選手が四球、4年松本雅俊選手がヒットで続いていきなり満塁。 ここで3年佐々木選手が、2点適時打をかっとばします。 法大が2点先制。 ただし、ここからはのらりくらりと失点を防いでいきます。
 早大は、法大先発3年加賀美投手に完全に抑え込まれていましたが、5回裏。 1年杉山捕手がヒットで出て、犠打と進塁打で進塁すると、 ここで早大は早々に動いて、斎藤佑樹投手に代打2年渡邊侑也選手を出します。 渡邊侑也選手は四球で続きます。そして…ここで加賀美投手がワイルドピッチ。 杉山捕手は本塁に楽々生還します。これで1点返します。 なおも捕手の悪送球で渡邊侑也選手が三塁まで進んでいましたが、追加点ならず。
 さて、6回から早大は3年福井投手を出しますが、こちらものらりくらりというか、 味方に足を引っ張られたりもして走者を出しつつも、8回まで無失点に抑えます。 8回表には、走者一塁のところで3年後藤選手が内野フライを落球し、 ワンバウンドで捕球して一塁走者をアウトにするという、謎のプレーも出ましたし(苦笑)。 あれはなんだったんでしょう…。 ともあれ、9回には4年松下投手が登板し、パーフェクトリリーフ。
 さて、早大ですが…実は6回以降に出た走者は、8回の三塁手悪送球による出塁のみ。 加賀美投手は相変わらず不思議な動きをしながら(苦笑)いい投球をしていたので、 このまま9回も打てなくて負けかと思ったのですが。 9回裏。3年山田敏貴選手が、遊撃手の悪送球で出塁します。 この時遊撃手は、この回から守備についた2年長谷川選手でした。 正直、長谷川選手の守備力を考えると、何故「守備固め」に長谷川選手を入れるのかが謎なんですが。 1年多木選手もそこまで守備は得意ではないですが。 それはともかく、ここで早大は山田敏貴選手に代走3年佐藤泰選手を出した上に、 3年原選手を交代させて4年新佐古選手を出してまで犠打を成功させる念の入れよう。 加賀美投手も二死までいき、杉山捕手から2ストライクまでとったんですが… なんとここで杉山捕手が適時二塁打。 この日はプロ野球併用日のため、9回までしか試合はできないので、 ここで加賀美投手の白星が消えてしまいました。加賀美投手はマウンドで崩れ落ちてましたね…。 加賀美投手のショックを鑑みたのでしょう、法大はここで1年三嶋投手にスイッチ。 ここで3年土生選手は左前安打を放ちます。 が…杉山捕手が本塁憤死。劇的な引き分けとなりました。
 この本塁憤死ですが、正直、三塁コーチャーの暴走じゃないかと思います。 土生選手の当たりは浅く、この時左翼手に入っていた4年喜多選手は脚力を生かして きっちり追い付いて捕球していましたので、ちょっと無理がありました。 次打者は曲者系打者の2年松本選手で、三嶋投手の動揺を誘うことは可能だったでしょうしね。
 それにしても、加賀美投手の打席は面白いですね。 バットが止まっているけど身体は回っているという離れ業をやってのける、 犠打の時もバットぐねぐねさせてる、明らかにストライクな球なのに万歳してよける…。 いやあ、いちいち動きが不思議です。